モトクロスとは
モトクロスとは、オフロード用の競技専用オートバイを使って、土や砂、泥などの不整地で速さや技術を競うスポーツです。
発祥はモータースポーツの発祥地であるイギリスとされ、アメリカで発展したと言われます。モトクロス専用の競技車両を使用して未舗装のレース専用周回コースで順位を競う最も激しいモータースポーツです
モトクロスは世界中で人気があり、
1947年には、オランダで現在のモトクロス・オブ・ネイションズ(Motocrossof Nations)の元となる国別対抗の世界選手権が開催され、日本では1953年に富士登山レースが開催されているが、モトクロスとロードレースの分化は見られず、スクランブルと呼ばれていた。モトクロスの名称が初めて公式に使用されたのは1959年に第1回全日本モトクロスが大阪府信太山で開催されたのが最初とされ、現在では国際モーターサイクル連盟(FIM)傘下の日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)の統括の元、1967年から全日本選手権シリーズを頂点としてとして年間10戦前後が各地で開催されている。全日本モトクロス選手権が国内におけるモトクロスの最高峰の競技大会となります。
モトクロスに使われるオートバイはモトクロッサーと呼ばれ、公道で走ることができない競技専用の車両です。モトクロッサーは軽量でパワフルであり、前後に長いストロークのサスペンションを持っています。これにより、ジャンプや急カーブなどの難所を乗り越えることができます。モトクロッサーには排気量によっていくつかのクラスがありますが、主に250ccと450ccの4サイクルエンジンのものが使われます3。モトクロッサーのタイヤはブロックパターンが特徴的で、路面状態に合わせてタイヤを変えます。
モトクロスはモータースポーツの中で唯一、横一線での一斉スタートをする競技で、コース状態や天候の影響を考虞して周回数ではなく競技時間で順位を競うレースになっており、各ライセンス区分毎にそのレース時間は異なる。
ライセンスは年齢や技量などにより、チャイルド、ジュニア、レディース、国内B級、国内A級、国際B級、国際A級のに区分され、レース時間も最短は10分+1周から国際A級の30分+1周までに分かれます。
ライセンス区分は地方選手権への参加資格から始まり、MFJの公認レースに1年を通じて参加して一定の昇格基準を満たした者が翌年に昇格でき、全日本選手権シリーズはレディース、国際B級、国際A級の3つのクラスが正式クラスになる。各レースは優勝者から15位までが規定のポイントを付与され、シリーズを通じてのポイント合計でシリーズランキングを争い、その年のチャンピオンが決定する。
モトクロスのコースは1周3km以下の短距離のもので、土や砂、泥などの素材で作られています。コースにはジャンプやフープスと呼ばれる連続した凹凸などのセクションが設けられており、ライダーはそれらを速くて正確に走り抜けなければなりません。モトクロスのレースは規定時間(例えば30分)での周回数と速さを競います。レースは30台程度のバイクが横一列に並んで一斉にスタートします。このスタートシーンはモトクロスの魅力の一つです
自動車や2輪のロードレースと比べ圧倒的に低い費用で行うことができ、家族や友人たちとも一緒に走れ、練習場所も比較的近くに多くあり、始めやすく続けやすいモータースポーツです。また、他のモータースポーツと異なりライダーの能力が占める割合が最も大きい、人間味の強いスポーツでもあります。観客席からコースまでは数メートルの距離で観戦することが可能なほか、入場券のみでライダーパドックに入れるなどファンとの交流が盛んな競技です(他モータースポーツは不可)
レース会場でもパドックではお客さんが直接テントを訪れ、コースサイドでは直接声が届く場所から応援できる、それだけに最も身近で最も感動的なモータースポーツです。