こんにちは!ゾムゾムです。
前回は2024年KX450の改良ポイントをご紹介しました。今回は、シーズンを通して実際に使用したウェアや装備品についてお話しします。2024年はウェア類が例年と違いガラッと変わりましたからね(^^♪
本記事では、2024年全日本モトクロスで実際に使用したウェア・装備を紹介していきます。
モトクロス装備に求めるものとは
モトクロスはモータースポーツの中でも運動量がとても多いスポーツとなります。実際にバイクの形状も前後移動ができるように細くて長いシートやジャンプ着地から踏み外さないようにワイドなステップ形状になっていたり、バイク幅も細くて、モトクロスバイクに乗っているライダーはスタンディング、シッティング、前後移動、左右に荷重をかけられ自由に動くことができます。
これだけ運動量がある中で僕たち国際A級のレースだと30分間全力で走ると大量に汗をかくし、体力の消耗も激しいものになってきます。これに夏だと気温40度近くになるからなおしんどいですね。
僕も聞いた話にはなるのですが、モトクロスといううスポーツは運動強度、身体にかかる負担が全てのスポーツの中で2番目に高負荷であると聞いたことがあります。1番はラグビーらしいです。
理由としては
1. 高い運動強度と心肺機能への負荷
僕の場合、レース中に平均心拍数が180bpm以上で走行しています。これは激しい持久力を要するスポーツに匹敵するものであり、瞬発力や持続力を同時に求められる非常に過酷な運動です。
2. 全身を酷使する筋肉負荷
レースではジャンプや着地、コーナリング時の身体の傾斜など、全身の筋肉を常にフル稼働させる必要があります。特に体幹の安定性が重要であり、振動を抑えるために脚や腕、背中の筋肉も大きな負担を受けます。
3. 精神的な集中力と判断力
モトクロスは荒れた路面の中ハイスピードで駆けるスポーツであり、ジャンプや障害物のクリアにおいて瞬時の判断力と集中力が必要です。このため、身体的負担に加えて精神的なストレスも大きい特徴があります。
4. 夏場の過酷な環境
特に夏場のレースでは、環境による身体への負荷がさらに増します。モトクロスではフルフェイスヘルメットを着用する必要があり、炎天下ではその内部温度が50度に達することもあります。この高温下での長時間のレースは熱中症リスクを高めるだけでなく、体力の消耗を大幅に加速させます。
それぐらいきついスポーツであるので、モトクロスで使う装備はとても重要になってきます。
ではでは本題に入ります。2024年で僕が選んだ装備となります。
2024年シーズンで使用した装備一覧
ヘルメット:アライヘルメット「VX-4」
国内ヘルメットメーカーでアライヘルメットを知らない人はいないんじゃないでしょうか。
R75シェイプで安全性と集中力を妨げないような外装・内装設計の機能性を併せ持ったアライヘルメットを代表とするオフロードヘルメット。
長年使用していますが、大きな転倒があった中でも怪我無くレースができているのはこのヘルメットおかげです。カラーリングは僕の好きなケビン・シュワンツ選手のレプリカデザインとなっています。
ウェア・グローブ:クシタニ「レーシングオフロードウェア」
革製品、ツナギで有名なクシタニが昨年度からおよそ30年ぶりにオフロードウェアを復活させました。昨年度は4度の改良を重ね、レーシングウェアが誕生しました。
簡単にこのウェアの特徴を言いますと「軽い」「涼しい」「動きやすい」です。汗かいても全然蒸れ感がない。初めて来たときは衝撃を受けました。レーシングウェアということもあり、一般的なクシタニのオフロードウェアと比べ耐久性は劣るものの、僕のようなIA1クラスでフル参戦しても破れないのは素晴らしいの一言です。僕が着ていたカラーリングは販売はされていないのですが、市販されているレーシングオフロードウェアと同スペックのものを皆さん購入することができますよ◎
ブーツ:ガエルネ「SG-12」
ブーツと言えばガエルネ。控えめに言って最高です。いやあまた履くことができてほんと嬉しい。
株式会社ジャペックスが輸入販売するイタリア製のオフロードブーツ。その最高峰モデルが「SG-12」となります。このブーツは何といっても「プロテクション」「履き心地」「踏ん張りやすい」。最近のモトクロスブーツは圧着でソールなどパーツを合わせてブーツが作られていくのですがこの「SG-12」は昔ながらのソールが縫い付けのタイプ。イタリアの職人が一つ一つ縫い合わせて作られています。新品を履くと硬めで少し重く感じますが、履きこんでいくと自分の足の形にフィットしていき、硬さが程よくなりモトクロスするには操作性も抜群に良くなっていきます。レースする上で信頼できる一足です。オススメです。
ゴーグル:スワンズ「MX-TALON」
サングラスで有名な山本光学株式会社のサングラスブランド「スワンズ」のオフロード専用ゴーグルのトップモデル。視覚はモトクロスに限らずパフォーマンスを発揮する上で重要になっていきます。スワンズは目を保護するためだけのゴーグルではなく僕たちライダーへ最高のパフォーマンスに繋がる視界を提供してくれます。この「TALON」の特徴としてあらゆるパーツが取り外せること、それから日本人の顔に合った形状で作られています。レンズの種類も豊富でくもり止め加工・表面には泥や雨の付着を防ぐクラリテックスコートが施されたものもあり、激しく路面コンデションが変わり視界を妨げやすいモトクロスで合っても常に良好な視界を保ってくれます。国産メーカーならではのアフターパーツの豊富さもオススメできるところですね
インナーパンツ:SAXX「KINETIC LIGHT-COMPRESSION MESH TIGHT」
株式会社レオタニモトが取り扱うインナーパンツブランドSAXXのスポーツモデル。このSAXXの強みは「ボールパークポーチシステム」俺たちの息子の安定感が全然違います(笑)なんというかスポーツカーのバケットシートのごとくおさまりがいい(笑)それからこのパンツに使われている生地は非常に伸縮性に優れていてそれからメッシュ生地なので蒸れにくいです。今のような冷え込む時期ですとちょっと寒いぐらい。どうしても熱がこもりやすい下半身を快適にしてくれるアイテムです
ソックス:レオタニモト「Rev5 ソックス」五本指タイプ
これはレオタニモトが企画・販売しているモトクロス用の五本指タイプのソックス。モトクロスライダーが開発したモトクロスの為のソックス。蒸れやすいブーツの中でも薄手で速乾性に優れた生地を採用。大量に汗をかいてもヨレにくい生地でもあること、5本指形状を採用していることもありどのような環境でも踏ん張りやすいソックスとなっています。固いブーツの中でも足の操作はバイクをコントロールする上でとても重要となってきます。僕はモトクロス以外でもトレーニングでも使っています。
プロテクター:リアット
転倒のリスクがあるモトクロスではプロテクターは必須となります。プロテクターは胸にチェストプロテクター、膝には医療用でも使われるニーブレースのモトクロス用を使っています。他にもプロテクターはあるのですが機動性が落ちてしまうので僕は最低限のこの2点を使っています。
インナーウェア:アンダーアーマー
これはよくあるスポーツ用品に売ってあるコンプレッションタイプのノースリーブ型。速乾性の為と僕の場合ジャージの下にプロテクターをつけるので、肌への擦れ防止に使っています。地肌のままプロテクターをつけている方もいますが、乳首が擦れて大変なことになるので必ずインナープロテクターをする方はインナーウェアを着ましょう(笑)
まとめ
以上が僕が身に着けているモトクロス装備となります。
クシタニのウェアに関してはレーシングモデルと一般的なオフロードモデルと分かれているのでご自身の用途に合わせて使うのが良いと思います。(夏場に乗る方はレーシングモデルおすすめです。)
こうして自分で記事書いてて思ったことは自分の身に着けているものって「日本のブランド」が多いなと思いました。モトクロスの文化が日本では主流でない中でこうして日本人向けに作られたものを着られていることは光栄ですね。
どれも自信をもってオススメできるものなのでぜひ参考にしてみてください。
これわからないなって思った方はLINEなり、SNSでメッセージいただけるとお答えします◎(コメントでもいいよ!)
装備についても詳細はまた書いていきます。
ではでは